お部屋を広々と感じさせるためには、床面積だけでなく縦の空間を上手に演出することも重要です。「どうしても天井が低く感じる」「狭い部屋に圧迫感がある」という悩みを抱える人は多いですが、実は照明やカーテンを工夫するだけで、驚くほどの開放感を手に入れることができます。本記事では、天井を高く見せるための簡単かつ効果的なテクニックを紹介します。
照明で上方向に視線を集める
ペンダントライトを高めに設置
部屋の真ん中に下がってくるペンダントライトは、おしゃれな反面、低い位置にあると空間を圧迫しがちです。取り付け位置を少し高めに調整すると、視界が邪魔されず、天井面まで目が届くようになります。
シーリングライト+間接照明の組み合わせ
天井に直接取り付けるシーリングライトは、部屋全体を均等に照らすメリットがありますが、ややフラットな印象になることも。そこでおすすめなのが、シーリングライトをメインにしつつ、壁や棚の上部に間接照明を仕込む方法。光が上方へ広がり、天井面も明るく映し出すため、ぐんと高さを感じられます。
カーテンの取り付け位置と長さで視覚効果UP
カーテンレールを高めに設置
一般的には窓枠のすぐ上にカーテンレールをつけがちですが、それよりも天井ギリギリの位置に取り付けると、カーテンが縦長に見えて部屋の天井高が強調されます。視線が上から下へと流れるため、部屋が実際よりも大きく感じられるのです。
床に少し垂れる長さを選ぶ
カーテンの丈を床ギリギリまたは少し垂れる程度にすると、縦のラインが強調され、さらに開放感がアップ。すっきり見せたい場合はギリギリ丈でもOKですが、あえて床に1〜2cm垂らす長さのカーテンを選ぶと、高級感や落ち着きも演出できます。
色使いと素材で軽やかさを出す
カーテンや壁の色は淡いトーンで
濃い色のカーテンや壁紙を採用すると、引き締め効果がある反面、全体的に重たく感じがちです。天井を高く見せたいなら、白やベージュなどの淡いトーンをベースにすると間違いありません。視界が明るくなることで、部屋が広く感じられるのはもちろん、高さにも開放感が生まれます。
レース素材や透過性のある生地を活用
昼間の自然光を効果的に取り込むことも、縦方向への広がりを意識する上で大切です。レースカーテンや軽い素材を使えば、光を遮りにくく柔らかい印象を与えます。閉め切った状態でも適度に光が入ってくるため、圧迫感を感じにくくなります。
インテリア全体の高さをそろえる
照明やカーテンだけでなく、家具全体の高さをコーディネートするのも有効です。背の高い棚やタンスを部屋の中心近くに置くと、それが視線を遮って天井の低さを強調してしまうことがあります。配置するなら、壁の端や隅に寄せるのがおすすめ。
また、低めのソファやテレビボードに統一するだけで、部屋全体が広々と見え、天井に空きスペースが生まれます。視線を下げることで相対的に天井を高く感じさせるテクニックもぜひ取り入れてみましょう。
天井を高く見せるコツは、決して大掛かりなリフォームだけではありません。照明の種類や取り付け位置、カーテンの設置方法や生地選びを少し工夫するだけで、驚くほどの開放感が手に入るものです。さらに、淡い色合いや低めの家具と組み合わせることで、より一層、部屋を広くスッキリと見せることができます。今の住まいに「なんだか圧迫感があるな」と感じたら、ぜひ照明やカーテンを見直してみてください。小さな変更が大きな変化を生み出し、居心地の良いミニマル空間が実現するでしょう。