雑貨や小物を魅力的に飾りたい一方で、生活感のあるアイテムはきちんと隠したい多くの人が抱くインテリアのジレンマです。実は、収納を「見せる」と「隠す」に分けて使い分けるだけで、スタイリッシュで散らかりにくい空間が手に入ります。そんな収納テクニックのポイントを具体的にご紹介します。
見せる収納のメリットと注意点
メリット
- お気に入りの雑貨やコレクションを飾ることで、空間に個性やアクセントが生まれる
- 外に出しておくことで「いつでもすぐ使える」利便性が高まる
注意点
- ホコリが溜まりやすいので定期的な掃除が必須
- アイテムを厳選しないと統一感を損ねる可能性がある
見せる収納は「飾ること自体を楽しむ」感覚で取り組むと、部屋の雰囲気をぐっと高めるのに役立ちます。ただし何でもかんでも出しっぱなしにすると逆効果になるため、色やサイズを絞り込むことが重要です。
隠す収納がもたらすスッキリ感
生活必需品や日用品は、できるだけ視界に入れないほうが部屋全体を広く感じさせます。とくに洗剤類や食品ストック、ケーブル類などは、見える場所にあるとどうしても生活感が出てしまうもの。
クローゼットや収納棚の中にまとめてしまえば、急な来客があってもサッと片付いた空間をキープ可能。引き出しや扉のついた収納家具、布やパネルで目隠しする工夫など、隠す手段はいろいろあります。
バランス良く両立させるコツ
完全に「見せるもの」と「隠すもの」を分けてしまうと、逆に冷たい印象になったり、メリハリがなくなったりすることがあります。そこでおすすめなのが、7:3や8:2といった割合で、「隠す収納」を多めに取り入れつつ、一部を「見せる収納」にするという方法です。
たとえばリビングにある棚の上段はお気に入りの雑貨を数点飾る見せる収納、下段は扉付きにして書類や電化製品のコード類を目隠しする隠す収納、といったイメージです。これならゴチャつきが目立たない一方、空間に程よい個性が生まれます。
見せる&隠す収納を活かした実例
- キッチンカウンターの上は最小限に
食器や調理器具はできるだけ収納棚に隠し、カウンターには観葉植物やお気に入りのカップを数点だけ置く。 - リビングのテレビボードに一工夫
よく使うリモコンや雑誌などは引き出しに隠し、上面にはインテリアオブジェを飾る。 - 玄関まわりは必要最低限の見せる収納
おしゃれな靴や季節のディスプレイを楽しむ一方、普段使いの靴はシューズボックスへ。
こうした実例を参考にしながら、自分がこだわりたい部分は見せて、できるだけ隠したい部分は目立たないように整理すると、統一感のある空間に仕上がります。
「見せる収納」と「隠す収納」、それぞれの長所を組み合わせることで、機能的かつセンスの良いインテリアが実現します。見せたいアイテムは厳選し、生活感が出やすいものは思い切って隠す。このメリハリが部屋を雑然から洗練へと変える秘訣です。自分の好みやライフスタイルに合わせて、収納のバランスを上手にコントロールし、ストレスフリーなミニマル空間を手に入れましょう。